創立記念日 学校長講話 (平成19年5月10日)

校長 広 瀬 敬 三
 全校生徒の皆さん、おはようございます。
 今日、5月10日は本校の創立記念日です。今年度は創立90周年に当たりますので、本校の歴史を振り返り、創立記念日を祝いたいと思います。
 本校は、大正6年(1917年)5月10日、「新発田町立新発田商業学校」として創立され、教職員3名、生徒40名で、小学校の2教室を借用して開校されました。
 本校創立の経緯は、当時の新発田町の繁栄策を検討された町の有識者の方々の「町の繁栄のためには、実業的人材を育成するにあり」という提言を受けて、大正5年9月、新発田町議会で「本町現下の情勢に照らし乙種程度の商工学校の設立を必要と認め、大正6年にまずもって商業科の開学を期せんとする。」と議決されたことによります。
 その後、施設設備の充実などの理由から、学校側が町当局と相談して、昭和3年に県立に移管し「新潟県立新発田商業学校」と改称しました。その際、新発田町が施設設備の一切を負担して県立移管が実現しております。
 戦時中の昭和19年には、戦時非常措置により商業科が廃止され、建築科と土木科を有する工業科へと転換し、「県立新発田工業学校」と改称しております。
 戦後の昭和23年には、本校は学制改革により新制高等学校となり、土木科、建築科に加えて商業科が復活して「新潟県立新発田商工高等学校」となりました。
 高度経済成長時代の昭和37年には、地域の要望などにより機械科が設置され、翌年の昭和38年には商業科が6学級となり、昭和40年から2年間は7学級となるなど、本校は大規模校となり、下越地区の教育の中核を担う高等学校として大きな役割を果たしてまいりました。
 この間、昭和31年にはバスケットボール部が全日本高等学校選手権大会(鳥取)で準優勝し、同年の国民体育大会(神戸)では初出場で初優勝の快挙を成し遂げました。また、昭和55年8月の全国総合体育大会(鳴門)では、当時建築科3年の木下淳一氏が弓道個人で優勝するという快挙を成し遂げております。
 その後、昭和58年には、新発田・水原地区の中学生の普通科進学希望者の増加、技術革新の時代に相応しい新設工業高校設立の機運の高まり、などにより商業科が分離独立して「県立新発田商業高等学校」となり、本校には、新に普通科4学級が新設され、豊浦分校を併設して「新潟県立新発田南高等学校」となりました。
 さらに、昭和63年には普通科が6学級となり、平成18年には工業科が中条工業高校と統合して、現在に至っております。
 以上のように、本校は、地元新発田市の期待を担って創立された学校であり、時代とともに変遷しながら、創立以来90年という長い歴史の中で、その時代に応じて、地元のみならず広く県内外に1万6千名を超える有為な人材を送り出してきた伝統ある学校であります。
 また、少子化の影響で県内各高等学校の学級減が進む中、新発田南高校は、本校10学級、豊浦分校1学級を維持する県内最大規模の高校であり、地域及び県民の本校に対する期待の大きさを感じます。
 本校の使命は、今後とも「誠実」「自主」「創造」の教育目標のもとに、人間性豊かで、社会に有為な人材を育成し、地域の期待に応えていくことであります。
 普通科は、近年、進学希望者が増加し、県の進学支援事業などもあり、年々、大学等への進路希望達成率が向上しております。
 工業科は、一括くくり募集、5コース制、プロフェッショナル、アカデミック両コースの設置などにより、今まで以上に就職も進学もその進路希望を達成できる制度が整えられました。
 在校生の皆さんには、創立90周年という輝かしい歴史と、良き伝統を誇る本校の生徒であることを自覚し、今後とも、勉学に部活動によく励み、将来の高い目標に向かって努力していただくことをお願いして、創立記念日の講話といたします。

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